まもなく、アメリカによる広島への原爆投下から81年となる8月6日を迎えます。
直径約400メートル、表面温度約7,700度ともいわれる太陽のような火の球が、人々と街を 焼き尽くし、なぎ倒しました。そして放射線は、一瞬にして命を奪い、生き延びた人々の 身体を、その後も長く蝕み続けてきました。被爆者の切明千枝子さんは、平和公園につい てこう語っています。「ご遺骨も拾いきれないまま、瓦礫の上に土を盛って、木を植えて 公園にしちゃったの。私はいつも『あれは戦争公園だ』と思っておりますよ。」
私たちは毎年、反戦・反核、そして時の首相の平和記念式典への出席阻止を訴えてきまし た。今年は、この式典そのものを「戦争式典」と位置づけ、厳しく弾劾します。
日本は、中国への侵略戦争、そして東南アジアやインドにまで戦火を広げたアジア・太平 洋戦争において、朝鮮・台湾への植民地支配、中国華北での「三光作戦」、南京大虐殺、 細菌兵器の開発や人体実験を行った七三一部隊、軍隊慰安婦制度という性暴力、さらに占 領地での女性への性暴力など、残虐の限りを尽くしました。
中国華北で行われた「三光作戦」は、「焼き尽くし、殺し尽くし、奪い尽くす」作戦です。 日本軍はこれを「燼滅(じんめつ)掃討作戦」と呼び、「燃えかすさえ残さないほど徹底的 に滅ぼす」という意味の作戦として実行しました。
広島・長崎への原爆投下は、こうした侵略戦争の帰結です。私たちは、この侵略戦争と原 爆によって無残に命を奪われた人々に代わって戦争責任を追及し、亡くなった方々や遺族 の悲しみと怒りを受け止め、二度と戦争を繰り返さず、核兵器を廃絶することを訴えなけ ればなりません。
そのためには、まず高市政権を倒すことです。帝国主義国であるアメリカはベネズエラ・ イラン侵略戦争を行いました。それは、中国侵略戦争へのより大きな計画の始まりであり、 既に始まっています。その戦争では、日本が最前線に立たされることになります。さらに、 世界戦争、ひいては核戦争へと発展する危険性もあります。
この間、高市政権のもとで、政治・経済・軍事・社会など、あらゆる分野の制度や組織が 戦争遂行に向けて構築されてきました。現在、南西諸島(琉球弧)では、自衛隊の配備や基 地機能の強化が次々と進められています。島々では、「有事になれば、私たちはどうやっ てこの島から避難するのか」、あるいは「国に抗う意思をもって避難しないか」などの議 論が、現実の問題として交わされています。戦争は決して遠い世界の話ではありません。 琉球弧では、戦争が現実のものとして人々の暮らしに迫っています。
さらに、九州にはオスプレイや長距離ミサイルが配備され、弾薬庫の整備、民間空港や港 湾の軍事利用が本州各地へと広がっています。呉は「防衛拠点」として、再び軍事都市へ と変貌しようとしています。
中国の軍事演習は盛んに報道されています。しかし近年、日本もアメリカやフィリピン、 欧米諸国との多国間共同訓練を急速に増やしています。中国を挑発し、中国もそれに対抗 するという緊張が高まっています。
また、高市首相は以前から非核三原則の見直しを唱えています。さらに、首相が登用した 安全保障政策担当者からは昨年末、「日本も核保有をすべきだ」との発言まで飛び出しま した。また、小泉防衛相も核戦力について、「あらゆるタブーなく議論しなければ、もは やどの国も一国だけで安全保障を確立することはできない」と発言しています。
さらに、国家権力による市民監視の問題です。陸上自衛隊中央情報隊が、法的根拠もない まま一般市民の思想・信条や性的指向などの個人情報を収集し、数千人分をデータベース 化して保管していたと報じられています。もし事実であれば、国家権力が市民を監視する 重大な問題です。
今、私たちの生活は、物価高騰や税金・社会保険料の負担増により、生活費を切り詰める 毎日です。公立病院は赤字経営で、いつ経営が立ち行かなくなってもおかしくない状況に あり、医療や介護への不安、社会保障の後退など、多くの困難に直面しています。しかし、 高市政権は、こうした国民生活の課題には重きを置かず、軍備拡大を最優先に進めていま す。長らく維持されてきた「防衛費GDP1%程度」の考え方は岸田政権で転換され、2025年 度高市政権は補正予算も含め、防衛費をGDP比2%へ前倒しで引き上げ、軍備拡大を具体的 に進めています。さらに現在、防衛費をGDP比3.5%へ引き上げる議論まで進められていま す。そんな戦争政権は、私たちの力で倒すしかありません。戦争は、一度始まれば止める ことはできません。
中国やアジアへの侵略戦争を二度と繰り返さない。再び戦争の加害者にも被害者にもなら ない。若い世代を戦場へ送らない。そして、核兵器を世界から廃絶する。人間らしく生き る社会を阻む元凶である、「力によって社会を支配する」帝国主義を打ち倒すため、とも に全力で闘っていきましょう。




