• 安芸太田町議会議員・大江あつこの活動を報告します。
  • 住民の納得が第一!

  • 一緒に話し合って町づくりをしていきましょう。

2025年6月18日水曜日

6月19、20日の天皇広島訪問に反対します

本年は、戦後80年という節目であると同時に、政府による軍備拡大が進み、アジア地域でも戦争の危機が高まりつつある中、8月に安芸太田町戦没者追悼・平和祈念式典が行われます。私は、6月定例議会において、式典における町長の式辞について一般質問を行いました。以下は、その質問の中で私が述べた意見です。

アジア太平洋戦争で、当時の大日本帝国は侵略戦争遂行し、アジア諸国の人々約2000万人を死に追いやり、国内では軍人民間人合わせての約310万人の犠牲を出しました。この戦争は天皇制国家の護持を目的としたものであり、その帰結として、東京大空襲を初めとする各地での空襲、沖縄での住民4人に1人が命を奪われた悲惨な地上戦、さらには広島長崎への原爆投下となりました。

現在、政府は軍事費の2倍化、琉球弧諸島の急速な軍事要塞化を進めています。また、中谷防衛大臣は今年3月、アメリカのヘグセス国防長官との会談で、「東中国海、南中国海、朝鮮半島を中心とした地域を一体的なシアター(戦時に一つの軍事作戦を遂行する地域)として、日米韓豪比が協力して展開しよう」とワンシアター構想を提案しました。ヘグセス長官はこれを歓迎した、また『有事の場合は日本が前線に立つ』との発言の報道もあります。日本が再びの中国侵略戦争において前面に立ち、主導的役割を果たすという方針の表明です。 6月3日付け日経新聞で、『非核三原則見直し「核共有も検討を」 元政府・自衛隊高官が提言』との見出しで、日本の非核三原則の一部見直しや米軍の核兵器を日本国内に配備する「核共有」の必要性についての提言が報じられました。極めて速いペースで戦争体制が整えられています。

今月19、20日には、天皇が広島を訪問する予定です。これに伴い『天皇陛下奉迎広島県委員会』が結成され、議員に対し委員の就任や奉迎事業への協賛、会費納入を依頼する文章が届きました。 湯崎県知事が名誉会長へ就任し、広島県、県教育委員会、広島市、市教育委員会が後援していますが、この委員会の事務所連絡先には任意の政治団体である日本会議広島の所在地が記されています。 天皇出迎え行事には広島市内の児童が動員されています。さらに問題なのは、『参加する児童の氏名や学級、読み仮名など個人情報を事前に宮内庁に提出すること』の同意が求められていました。結局、個人情報は不要だったことが判明しましたが、県・市を挙げてのこの動きには、市民運動団体、労働組合、被爆者団体から批判の声が上がっています。

奉迎事業の一つとして、提灯をもって天皇を迎える提灯奉迎が予定されています。これはかつて南京陥落時に行われた提灯行列を彷彿させるものです。南京陥落はその前後に南京大虐殺があり、その非道な行為の歴史を踏まえると、提灯奉迎を行うことに私は強い憤りを覚えます。昭和天皇はアジア太平洋戦争における戦争責任をとることはありませんでした。またその後を継いだ平成天皇、そして現在の天皇も戦争に対する謝罪はしていません。しかし、被爆者の苦しみや沖縄の基地負担の重さは、過去の戦争の延長線上にあります。今、戦争の足音が再び聞こえてくる情勢の中で、天皇の広島訪問とそれに付随する奉迎行事には、私は明確に反対の意を表します。天皇制をもって再び侵略戦争に向かう一歩に広島が利用されることがあってはなりません。

戦争遂行のためには真っ先に切捨てられるだろう、地方の小さな町だからこそ、この恵まれた環境の中で、命を慈しみ、育むまちだからこそ、戦争絶対反対・核兵器廃絶を真正面から訴えることが重要だと考えます。

2025年5月4日日曜日

岩国基地撤去=全基地撤去を!!

『4・28沖縄デー闘争』として、4月29日岩国駅で、街宣・集会と米軍岩国基地正門へ向けたデモに参加しました。

以下は、その集会での私の発言です。

岩国の皆さん、そして岩国を訪れた皆さん、私達はヒロシマ大行動実行委員会です。私達は日常的に『戦争絶対反対、核兵器廃絶、全基地撤去、中国侵略戦争を許すな、』を訴え行動しています。昨年の8月6日は、広島市が多くの反対を押し切って出してきた原爆ドーム前の集会規制と対決し、早朝の原爆ドーム前の集会とデモを闘いました。

私は、広島県の北西部安芸太田町から来ました。私たちの町は、アメリカ軍戦闘機の訓練空域エリア567があり、毎日のように轟音が鳴り響いています。 先月町議会選挙があり、私は3期目当選を目指し、『戦争絶対反対、中国侵略戦争許すな、そして、私達の空を戦争の訓練場にするな』と訴え選挙戦を闘い当選しました。この選挙を通じて、多くの人は、戦争は絶対に起こしてはいけない、原爆は許さないと思っている、それを訴える議員を求めていると確信しました。これからも『戦争絶対反対』を訴え行動していきます。

岩国米軍基地は極東で最大かつ最速で出撃可能な航空基地です。大拡張と機能強化によって軍港(軍事目的に利用される特別な大規模港湾)と軍事空港を併せ持つ、西太平洋における重要な補給基地であり、朝鮮半島、中国から中近東までの出撃・兵站の拠点基地です。現に朝鮮戦争,ヴェトナム戦争,湾岸戦争,アフガン戦争,イラク戦争とこれまで米軍がアジアで行った戦争にはすべて岩国の部隊も出撃してきました。アメリカ軍にとって非常に使い勝手のいい重要な基地と言われています。

昨年11月に、基地機能強化となる最新鋭のステルス戦闘機F35Cや、多様な任務に就くオスプレイの配備が配備されました。在日アメリカ軍で、オスプレイが配備されるのは、沖縄県の普天間基地と東京の横田基地に続いて岩国基地は3か所目、海軍のオスプレイや最新鋭F35Cの配備は国内で初めてです。中国侵略戦争に向けての具体的配備であると思います。

今、沖縄島、琉球弧の島々ではまさに戦争の最前線に立たされようとされています。軍事要塞化、ミサイル配備、島民の避難訓練、そして相次ぐ女性に対する性暴力。戦争体制に入っているとしか考えられません。私達は、再び沖縄が侵略戦争のための捨て石にされる事を許してはいけません。それに加担していけません。

もし中国侵略戦争を起こせば、互いの多くの兵士、民衆が殺し殺されることになります。ここ岩国も米軍の重要は戦略基地で、相手国からの攻撃対象になります。そして軍事、経済の1位と2位のアメリカ・中国が戦闘状態になるという事は第3次世界大戦にもなりうること、核戦争もなる可能性があるという事です。戦争は始まる前に止める!それは今です。沖縄、岩国、ヒロシマと、全国、全世界の人々と連帯し戦争を阻止しましょう!

2025年4月2日水曜日

安芸太田町議会議員選挙に当選しました!

仲間の惜しみない協力、地域の皆さんの温かい支援・応援のお陰で、議員3期目当選を果たす事が出来ました。

『中国侵略戦争反対、地方切捨て許さない』を訴えるビラを全戸ポスティングしたのが、今年1~2月。2月末から3月にかけての議会定例会を終えて、2期目最後の『大江あつこニュースレター』を配布。そのまま選挙戦に突入という慌ただしさでした。

3月25日の出陣式、26日の個人演説会では、6人の推薦者から私の日常の議員活動を余すところなく紹介してくださり、私の人となり、政治姿勢を評価する言葉で、温かく強く熱烈に励ましていただきました。私は議員とし取り組むべきこと、信頼は信頼としか交換できない故、議論を大切にしていきたい事を述べました。

暑い前半の2日間、雪さえ舞う後半、安芸太田町をくまなく回りました。家から出て声援してくださる人、その方の家の前を通る度に何度でも手を振ってくださる人、私の議会ニュースレターを掲げられる人、街頭演説で何度もうなずいて聞いておられた人、たくさんの人の応援に励まされながら駆け抜けた選挙戦でした。『みんなでやり切った感あり』です。

結果は6位(11人定員)当選! 1期目12位(12名定員) 2期目10位ですから、本当に嬉しい結果です。私の場合は組織票もなく、親戚票もほんのわずか、地域の有力者に票の取りまとめを依頼することもしないのですから、投票者のほとんどは、私の考えや議員活動を評価してくださったのだと思います。

任期の終わりは2029年3月です。激動の4年間になるでしょう。中国侵略戦争阻止、町や地域の切り捨て反対、保育・教育、社会福祉・社会保障を後退させることは許さない。これからが正念場です。『地方にも、大江さんのような議員も必要だ』の声を聞きます。闘う地方議員として頑張ります。