11月29日、ニュースで鹿児島県の屋久島沖にオスプレイがエンジンから火をふ いていて旋回しながら墜落したと聞いた時、オスプレイの危険性と安芸太田町の現 状を考え、不安と憤りを感じました。
墜落し犠牲者を出したこのCV-22オスプレイは、米空軍横田基地所属で、米軍岩国基地か ら嘉手納基地(沖縄県)に向かう途中でした。岩国基地は、関東方面と沖縄の間をオスプレ イが移動する際の中継地として給油などに対応しており、さらにもしオスプレイが岩国基 地に駐機して訓練する(している)となれば、米軍機の訓練空域エリア567にある安芸太田 町も、この様な事故に巻き込まれる可能性が充分にあります。現に2004年4月、岩国基地 所属のCH53D輸送ヘリが島根県での訓練の帰りに戸河内小学校付近の河川敷に緊急着陸す る事故を起こしています。このヘリ部隊はその後、沖縄の米海兵隊普天間基地(宜野湾市) に派遣され、同年8月に沖縄国際大学へ墜落する事故を起こしました。
私は12月1日『8・6ヒロシマ大行動』と共に中国四国防衛局を訪れ抗議の申し入れを 行い、その際口頭で憤りと切実さを込めて、防衛省、アメリカ軍に対し以下のことに ついて要請するよう、防衛局担当者に伝えました。
■エリア567での米軍戦闘機やオスプレイの訓練は危険極まりなく住民は不安だ。 (日米両政府は今年7月、日本国内の山岳地帯で米軍オスプレイMV22が飛行訓練 をする際の最低高度を、約150メートルから約60メートルに下げることに合意)
■米軍機の低空飛行は騒音をまき散らし、日常的に気分がイラつく。(最高では100デ シベル以上の事もある。)
■このような訓練を止めるべき、さらには米軍基地についても撤退すべき。
私は2012年、仲間と共に町や議会に『オスプレイの岩国基地への駐機および飛行訓練反対表明について』国へ要請するよう陳情し、集会も開きました。その時の皆の気持ちは、 『戦争に繋がるものが私たちの空を飛ぶことは許せない、私たちの空を戦争の訓練場に させない』でした。戦争やそれに関する事故に至るまで様々な原因が重なり、直近の引 き金があり、必然的に事象として私たちの目の前に現れます。『戦争は絶対反対!』を、 多くの人たちと常に共に訴え続けなくてはと強く思います。